OGENTS

シールド工事のさまざまな作業を自動化

POINT

  • 6種類の作業工程を統合しシールド工事を自動化

    OGENTS(Obayashi Intelligent Shield)

    シールド工事は、建設工事の中では比較的機械化・自動化が進んでいる工種ですが、それでも熟練の作業員を多数要します。昨今の人口減少や高齢化に伴う担い手不足問題を解決するため、シールド工事に関わる6つの作業の自動化技術を連携し、シールド工事全体を自動化するのがOGENTSです。シールド工事の省力化と品質向上の実現が可能です。

  • シールド工事の主な6つの作業

  • 自動測量で省人化・省力化が可能

    シールド自動測量「OGENTS/SURVEY」は、タブレット端末で光波測距儀を遠隔操作することで、これまでプリズムの盛替えのために必要だった測量手元が不要となり、一人で測量できます。光波測距儀は、自動でプリズムの位置を検知して視準する機能が付いており、測量データも自動転送されるため作業時間が30%短縮できます。

  • シールドの方向制御をAIにより自動化

    シールド自動運転「OGENTS/DRIVE」では、熟練技能者の運転操作を学習することで、AIがジャッキを選択して方向制御を行います。今までにいくつかの現場でAI自動運転の適用を行い、精度を確認しています。

  • AIによる掘削土砂自動積み込みで無人化が可能

    バックホウ自律運転システム

    「バックホウ自律運転システム」は、土砂ストックヤードに設置した3D-LiDARなどの計測機器の計測値をもとに、AIが掘削する場所を判断し、バックホウを自動で運転することが可能です。ダンプトラックに積み込む土砂の位置や重量も、AIが判定します。

  • 裏込め材の注入量・注入圧を自動で制御

    裏込め注入管理画面

    「自動裏込め注入管理システム」は掘進速度やテールボイドの大きさに合わせて適切な注入量・圧力を自動調整するシステムです。裏込めを確実に充填でき、地表面や周辺地盤の変状を防止できます。

  • 予防保全による機械トラブルの防止

    シールド設備統合管理画面
    個々に健全度確認した各設備のデータを一つの画面に統合。異常の兆候を検知した場合は警告表示。

    自動シールド設備点検技術である「シールド設備統合管理システム」は、各設備の稼働データを収集し、異常の兆候を検知・警告します。シールド設備の予防保全によりトラブルを未然に防止できます。

  • セグメント運搬の無人化・遠隔操作による組立で災害を防止

    セグメント遠隔組立システム

    地上ストックヤードから切羽までのセグメント搬送を自動化し、セグメントを遠隔操作で組み立てます。セグメント運搬時の飛来・落下災害や接触災害、組立時の転落や挟まれ災害を防止できます。