バイオディーゼル燃料の活用

軽油由来のCO2排出量を削減するため、建設現場でバイオディーゼル燃料を活用

POINT

  • 資源循環プロセスの構築とゼロカーボン施工の実現へ

    資源循環プロセスフロー

    建設現場におけるCO2排出量の約7割を占める軽油燃料に代えて、一般家庭などから出た廃食油(自社の食堂から出た廃食油も含む)を製造委託先でバイオディーゼル燃料に精製し、建設現場で使用する取り組みを推進しています。100%のバイオディーゼル燃料を使用すれば、CO2排出量をゼロにすることが可能です。
    廃油を利用した燃料調達から使用までの資源循環プロセスの構築をめざすとともに、各種の軽油代替燃料の使用を推進し、軽油燃料由来のCO2排出量の削減に取り組んでいます。

  • バイオディーゼル燃料の使用による建設機械の正常稼働を確認

    大阪・関西万博関連工事でB100燃料を使用する建設機械

    2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の建設工事で稼働する建設機械の燃料として活用する実証実験を実施しました。それに先立ち、2023年2月から3月にかけて東日本旅客鉄道株式会社と共同で、同社発注の「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区」(東京都港区)の建設現場にて、20%バイオディーゼル燃料を一部の建設機械に利用する実証実験を実施し、正常稼働を確認しました。
    これらの実証実験を通じて、B100燃料(100%バイオディーゼル燃料)の活用拡大と資源循環プロセスの構築につなげ、CO2排出量削減効果のさらなる向上と地産地消エネルギーの活用を推進します。

  • 次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」の実証実験

    バイオ燃料を使用した建設機械

    建設現場で使用する建設機械および発電機向け燃料として、軽油代替で高いCO2削減効果のあるバイオ燃料「リニューアブルディーゼル」(以下「RD」)を使用する実証実験を実施しました。
    RD燃料は、植物由来の廃食油などを原料として製造されるバイオ燃料で、燃焼時にCO2を排出しますが、原料の植物が成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルな燃料とされています。
    RD燃料は既存の流通インフラの活用や内燃機関で使用できるため、運輸業界や建設業界での普及が期待されています。