
スキャロップシール/スキャロップペイント
ホタテ貝殻の粉末を利用したシール材・塗料
POINT
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廃棄予定のホタテ貝殻を有効利用
スキャロップシール/スキャロップペイント
目地や接合部のシーリング材や塗料に配合される炭酸カルシウムの代替に、ホタテの貝殻を粉砕したバイオマスフィラーを使用。ホタテは成長過程で海水中のCO2を貝殻へ吸収・固定化するため、製造に係るCO2排出量を低減できます。また、ホタテ貝殻の主成分は炭酸カルシウムで、難燃性と分解されにくい性質から焼却処分が難しく、処分方法が課題となっています。この貝殻を粉砕してバイオマスフィラーとして再利用することで、廃棄物の削減が可能です。バイオマスフィラーを添加したシーリング材「スキャロップシール」、塗料「スキャロップペイント」は、通常の製品(従来品)と同等以上の性能を発揮します。
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性能は同等以上で製造時のCO2排出量を低減
スキャロップペイントの引張接着力
従来、シーリング材に配合する炭酸カルシウムは石灰石を原料とし、その製造に係るCO2排出量は0.09kg-CO2/kgです。一方、ホタテ貝殻のCO2排出量は-0.44kg-CO2/kgとなり、これをバイオマスフィラーとして再利用することで、シーリング材製造に係るCO2排出量を低減できます。また、スキャロップシールは使用実績の多い一般の2成分形変成シリコーン系シーリング材とほぼ同等のコストで、同様の耐水性、耐熱性を実現します。仕上げ塗料との密着相性も良く、バイオマスフィラーの効果で従来品に比べ動粘性が高いため、液垂れを抑制できるなどの作業性にも優れています。
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仕上げ材を大阪・関西万博「ウーマンズ パビリオン」で使用
「ウーマンズ パビリオンin collaboration with Cartier」©Cartier
「スキャロップシール」は、大林組が施工する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「ウーマンズ パビリオンin collaboration with Cartier」新築工事で現場適用しました。