
リグニンクリート
木質バイオマスを使用、脱炭素貢献コンクリート
POINT
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リグニンの利用によるCO2の固定化で自然循環や脱炭素社会の実現に貢献
リグニンクリートの概念
リグニンクリートは、木材を使用する製紙工程で排出される木質バイオマスの一種である「リグニン」を利用した技術です。
リグニンを主成分とする木質バイオマスは、コンクリート1㎥に対して最大100kg程度添加でき、CO2を220kg程度固定することが可能。配合の工夫で、コンクリートの製造時に排出するCO2と同量のCO2をコンクリート中に長期間固定でき、環境循環や脱炭素社会の実現に貢献します。 -
コンクリート・モルタルへの添加が可能
リグニン粉末
リグニンは粉末状で生コンクリートや生モルタルに添加でき、実用強度や耐久性、施工性を確保。専用の混和剤の使用により、適切なワーカビリティーも確保します。
また、砂の一部をリグニンに置き換えているため砂の使用量を削減でき、天然資源の保全に貢献。解体時にもCO2を固定したまま、リサイクル骨材として利用できます。 -
コンクリート二次製品への適用を進行中
製品製造
リグニンクリートをブロックなどのコンクリート製二次製品などに適用することで、脱炭素社会の実現に貢献できます。製造手順は一般の二次製品と同じで、特殊な養生は不要です。